マッコウクジラは光が届かない2000mもの深海まで潜水することができます。
これは長い長い時間をかけて進化を遂げたから出来ることだと言われています。
深海に暮らすことから、まだまだよく分かっていない事も多くあるようです。
マッコウクジラといえば、龍涎香といわれるものが古代から利用されてきました。
この龍涎香とは一体何なのでしょうか?
ご紹介しましょう。
マッコウクジラの結石の龍涎香て何なの!?
この話はだいぶ時代を遡ります。
古代アラビアの商人が取り扱っていた香料や医薬に龍涎香と言われるものがありました。
これは偶然に海に漂っていたり海岸に打ち上げられたものを拾うしか手に入れる方法はありませんでした。
この龍涎香はマッコウクジラの腸内で稀に形成されることがあって、自然に排泄された結石なのです。
やがて捕鯨が行われる時代になって、捕獲したマッコウクジラから結石を取り出し、簡単に手に入れることが出来るようになりました。
現在は捕鯨は禁止されており、また古代と同じく偶然に打ち上がったものを拾うしか見つける方法はありません。
これはもちろん日本国内でも打ち上がる可能性はあります。
実際に江戸時代の琉球王国では沢山の龍涎香が発見されていました。
一攫千金を狙うチャンスはありそうですね。
マッコウクジラは和名なのですが、漢字では抹香鯨と書きます。
この名前の由来は龍涎香が抹香のような香りがすることから、マッコウクジラと名付けられたのです。
まとめ
このようにマッコウクジラの結石である龍涎香についてお分かり頂けたでしょうか?
残念ながら現在は捕鯨が禁止されている為、お目にかかれることはほぼ不可能です。
しかし、日本の沿岸部にも打ち上げられる可能性は十分あります。
イギリスで発見された時には約800万円の値がつけられたそうなので、海に行く際には一攫千金を狙って龍涎香もついでに探してみてはいかがでしょうか?