軟式テニスのガットにクジラのひげを使用するのは本当でしょうか。
また、現在も上記製品を購入できるのでしょうか。
実際に、現在の軟式テニスのガットについて、以下説明していきましょう。
クジラは使用されていない!
確かに、以前までは、軟式テニスラケットのガットにクジラを使用していました。
実際には、「ひげ」ではなく、「筋」を使用し、ガットが作られていましたが、最近では、捕鯨問題が大きく取り上げられているため、以前のようにクジラを使用することはできなくなってしまいました。
これは、「日本に対しての商業捕鯨禁止(IWC)」によって定められています。
「鯨筋(げいきん)」は、クジラの脳の繊維のことで、これを利用しガットは作られていました。
実際の作業としては、クジラの脳の繊維を取り出した後、洗って乾燥させ、より合わせながら作成されていたようです。
鯨筋ガットは雨に弱い
今はもう使用されることもない鯨筋ガットですが、これには長所として、ボールがよく飛ぶというところが挙げられます。
短所としては、高級なのにも関わらず、耐久性がなく切れやすいのと、雨に非常に弱いということです。
雨が降っているときには使用できない鯨筋ガットですが、当時はそれが当たり前でした。
現在のガットは?
現在は、以下3つのガットが主に使用されています。
- ナチュラル:牛の腸の繊維を縒り合わせて作る。湿気に弱く切れやすいところが難点ではあるが、これも改善されつつある。
- ナイロン:安価で切れにくいところが特徴だが、伸びやすい傾向にある。ただし、こちらも日々の技術進化により改善されつつある。
- ポリエステル:3つの中では一番新しいタイプで、ナイロンよりもさらに切れにくいため、力がある人にはこのガットが一番適しているといえる。また、これも欠点(突然弾力性がなくなる)があるが、改善されつつある。
まとめ
クジラのガットは手に入りませんが、それ以外で代用されるガットを使用しましょう。
特に近年では、どのガットも優れていて、用途に合わせてラケットを数台持ち合わせるのも良いかもしれませんね。