食べ慣れている人には分かりませんが、あまり食べたことがない人には臭いがとても際立って感じられることがあります。
ヘルシー志向な人におすすめの鯨肉ですが、臭みはまったくないのでしょうか?
もしも臭みがある場合は、どのような処理や調理法を行えば美味しくいただけるのでしょう。
鯨は種類よって臭みの有無があるの?
大きく分けて鯨には、ヒゲクジラ亜目とハクジラ亜目の2つの種類があります。
ヒゲクジラ亜目(14種)は、その名が示す通り、口にヒゲを持っています。
大きく口を開けプランクトンなど飲み込み、口にあるヒゲを使って海水を排出します。
そのため、肉に臭みは感じることは少ないと言われています。
ヒゲクジラ亜目の中には、誰でも一度は耳にしたことのあるザトウクジラ、ミンククジラ、シロナガスクジラなどが属しています。
しかし、ハクジラ亜目はその名の通り鋭い歯を持ち、主に魚類やイカ類を食べるため、肉に臭みがあるそうです。
ハクジラ亜目には、マッコウクジラ、シロイルカ、シャチなど耳慣れたものも見られ、その数なんと70種にも及びます。
鯨肉を美味しく食べる処理方法は?
臭みを気にせずに食べられるようにするポイントは3つです。
余分な水分を拭き取り、下味をしっかりとつけ、カラリと油で揚げること。
いわゆる鯨の竜田揚げならば臭みを気にせずに食べることができる調理法です。
鯨の赤身(約300g)を一口の大きさに切り、両面にサッと塩を振り、キッチンペーパーの上に載せます。
ボールの中へ、みりんと酒はともに30mL、醤油60mL、おろし生姜とおろしにんにくと混ぜ合わせます。
このボールの中へ水気を切った赤身の肉を入れ、冷蔵庫の中で30分以上は寝かせるようにしましょう。
漬け込んだら、赤身の肉1つずつに片栗粉をまぶし、180℃の高温でしっかりと揚げます。
カラリと揚げるためには、片栗粉をまぶしたら時間を置かずに油へ投入することです。
まとめ
鯨を捕獲することにひどく敏感な国もありますが、日本においては捕鯨で生計を立てていた歴史があります。
ただ獲るだけではなく、供養まで行い、命をいただくことの重みを肌で感じていたのでしょう。
工夫しだいで美味しくいただくことができますので、機会があれば食べてみてください。