地球上最大の大きさを誇るシロナガスクジラと高い知能で戦術を駆使し獲物を狩るシャチ。
海洋という同じフィールドにいる両者、一体強いのはどちらなのでしょう。
シロナガスクジラの巨体から生まれる圧倒的なパワーか奇襲や集団で仕掛けるシャチの攻撃が勝るのか。
両者の行動や生態から強さへアプローチしてみましょう。
シャチって頭使ってシロナガスクジラも餌にするし、ホオジロザメより圧倒的に強いし……
でも可愛さもあって最強。 pic.twitter.com/82xTzkzpsK— ピエールこうた (@koutakuuuunn) 2017年2月8日
パワーのシロナガスクジラと知能のシャチ・それぞれの強さの違い
シロナガスクジラの最大の特徴は、ほかの生き物を圧倒する大きな体です。
最大体長34メートル、体重190トンから生まれるパワーは、想像を絶するものでしょう。
出産の時期以外は単独で行動するのが一般的で、ほぼ地球上の海域に生息しています。
オキアミなどのプランクトンを海水ごと飲み込むヒゲクジラ類特有の食性を持ち、大きく開けた口は、約10メートル近くにも及びます。
海水ごと丸呑みしたオキアミを口の中にあるヒゲで濾過して食べる。
つまり、自ら魚やイカなどを狙って狩るタイプではないということです。
シャチの大きさは、シロナガスクジラと比べると大幅に小さいと言えるでしょう。
オスとメスで大きさの違いはありますが、シャチの体長は約6メートル~9.8メートル、体重は約2.6トン~9トンです。
体の大きさではシロナガスクジラに引けを取りますが、シャチには獲物を狩ることに長けた高い知性があります。
狙う獲物は魚やイカ、海鳥以外にも、大型哺乳類のアザラシやイルカ、ホッキョクグマなど。
氷の下からの奇襲や集団による挟み撃ちなど、さまざまな狩りの方法が行えるのは、シャチが持つ高い知能によるものといえるでしょう。
それでは、シロナガスクジラとシャチ、どっちが強いのでしょうか。
シロナガスクジラは、その食性により攻撃を仕掛けられない限り、シャチを攻撃することは少ないと言えるでしょう。
もっとも、一方的に攻撃されるだけではありません。
シロナガスクジラではありませんが、シャチに襲われたクジラが尻尾でシャチを水上へ放り上げたエピソードもあります。
シャチは、確かにシロナガスクジラを襲いますが、体の大きい大人よりも子供を狙うケースが多く、大人のシロナガスクジラを狙う場合でも、傷ついたり弱ったりしているときに襲うケースが多いです。
まとめ
シロナガスクジラとシャチの強さの質の違い、また、それぞれの行動様式や食性の違いにより、真っ向勝負ということはないようです。
一般的にはシロナガスクジラがシャチに襲われるという図式が多いようですね。