シロナガスクジラの寿命ってどのくらいの長さかご存知ですか。
体の大きな生き物は、寿命が長いのが一般的ですが、シロナガスクジラの場合はどうでしょうか。
広大な海原を悠然と泳ぐシロナガスクジラは、まるで時間が止まったようにも見えますね。
ここでは、シロナガスクジラは長生きするのか、平均寿命はどれくらいかについてご紹介します。
200年生きる!!シロナガスクジラの寿命
シロナガスクジラの寿命は約100年~120年、平均寿命は約85年です。
一説には200年近く生きるのではという話もありますが、とても希少なケースであり、ごく少数の個体に留まると考えられています。
比較するために、他の生き物の寿命を挙げてみましょう。
クジラの仲間でシロナガスクジラより体の小さいミンククジラは約50年、イワシクジラは約74年です。
海の中の生き物では、マイワシやマアジなどは約5~6年、比較的大きな魚のハタ類も約40~50年ほどです。
生息環境のことなる陸の生き物では、野生のホッキョクグマの平均寿命約25年~30年。
百獣の王ライオンのオスは約10年、オスより寿命が長いとされるメスにおいても約15年ほどです。
こうしてみると、やはり地球上の生き物の中で最大級のシロナガスクジラの寿命は長いですね。
もちろん、個体による寿命の差はありますが、体の大きな生き物は寿命が長いという例に、シロナガスクジラは当てはまるといって良いでしょう。
約85年の平均寿命を持つシロナガスクジラですが、野生環境においては大幅に短くなる場合もあります。
自然の環境下におけるシロナガスクジラの寿命を約30年~35年とするケースも挙げられています。
これは、調査を行った海域や期間の海水温や水質の変化、ケガや病気、天敵数の変化など、さまざまな要素が重なり合った結果といえるでしょう。
どのような原因にせよ、野生環境での寿命30年~35年の数値は、自然の中で生きていくことの厳しさを伝える数値です。
まとめ
シロナガスクジラの寿命は約100年~120年と、その巨体と同じようにスケールの長い寿命でした。
約85年の平均寿命を、人間の寿命と似ているなぁと思われた方もいるのではないでしょうか。
そう考えると、なんだかシロナガスクジラに親近感を覚えますね。