日本はクジラを捕って食べる捕鯨国ですが、クジラを供養しているという話はあまり聞かないのではないでしょうか?
海外ではクジラを供養する習慣などあるのでしょうか?
ここではクジラの供養についてご紹介します。
展示会場の一つ
金剛頂寺は鯨寺とも呼ばれていて
捕鯨で捕った鯨を供養しています。鯨に関しては賛否両論ある事柄ですが pic.twitter.com/owo5uHcGd7
— しき (@E6Scg0) 2016年2月29日
クジラの供養
日本には古くからクジラを食べる習慣があり、それとともに、クジラを供養するための鯨塚や鯨墓、鯨寺なるものが存在し、クジラの供養をしているそうです。
鯨寺では捕獲したクジラに位牌を作ったり、戒名を付けたり墓を建てたりしてクジラを供養しているそうです。
中には鯨過去帳と呼ばれるものを作成し、鯨の戒名や捕れた日時、場所や種別、大きさや捕獲した鯨組の名称を詳細に記録しているお寺もあるそうです。
海外では?
海外ではこのようにクジラを供養している国はないようです。
捕鯨に関する国際会議が日本で開かれた際、会議が開かれる前に反捕鯨国や反捕鯨団体、環境保護団体の人たちを東北にある鯨神社に連れて行ったそうです。
そこではクジラを奉り、戒名を与えている神社で、これを見て感動のあまり泣き崩れた人までいたそうです。
クジラを供養している場所
クジラを供養している場所は日本各地にあるようで、鯨塚や鯨墓、鯨寺などが存在します。
それぞれちょっとずつご紹介します。
鯨塚
神奈川県三浦市の地蔵院や東京都品川区の利田神社に鯨塚があるそうです。品川では何度かクジラが捕獲された記録が残っているそうです。東京にクジラが来るなんて信じられないですよね。
鯨墓
京都府与謝郡の蛭子神社や大分県臼杵市の市内、山口県長門市の向岸寺などに鯨墓があるそうです。蛭子神社には3つの鯨墓があり、誤って母クジラを捕獲してしまい、漁民たちが後悔して子クジラ、母クジラの分のお墓を建てたという話が残っているそうです。
その他の鯨供養
その他に宮崎県には鯨魂碑が、愛媛県には鯨供養塔が、長崎県には鯨供養石造五重塔が建てられているそうです。昔からクジラの恵みに感謝し、クジラを供養したり奉ったりしていたのですね。
まとめ
クジラを供養しているのは日本独自の文化のようで、海外の反捕鯨の人たちもクジラの供養を見て感動していたようです。
日本は昔からいろいろな自然の恵みに感謝していて、「いただきます」という言葉も食べ物となる命への感謝から来ている言葉です。
全ての物への感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。