クジラというと、やはり大きな海中生物であるというイメージが一番に思いつくと思います。
そんな大きな体を持った魚ですが、一体どれほどの速度で泳いでいるのか、と聞かれるとあまりピンと来ないかもしれません。
象などの陸上の大きな動物を見てみると、その動きは比較的ゆったりしているように見えるので、もしかしたらクジラもゆったりと動いているというようなイメージを抱くかもしれません。
しかし実は、クジラの中にもかなりの速度で泳ぐクジラがいるのです。
そのクジラというのは、どんなクジラなのでしょうか。
よく知られているクジラの泳ぐ速度
よく知られているクジラというと、ザトウクジラやマッコウクジラなどがあげられるのではないでしょうか。
それらのクジラは、遊泳速度自体は大体時速5~15kmほどです。
人間が泳ぐ速度が6.5kmほどなので、それを基準にして考えると十分に早いので、あまりゆったりとしたイメージは抱けないかもしれませんが、水中でずっと生活している生物だということも踏まえると、そこまでスピーディーな動物ではないということはうかがえるかもしれません。
ただし、それはあくまで遊泳時の速度です。
逃走時になると、ザトウクジラで時速27kmほど、マッコウクジラならなんと時速45kmほどの速度で泳ぐことが出来るのです。
普段の2~3倍のスピードで泳ぐことが出来るということです。
大体モーターボートのスピードが時速50kmほどなので、それを考えてみるとかなりの速度で泳いでいることが分かるでしょう。
最も速度が速いクジラは?
もっとも泳ぐ速度が速いクジラはイワシクジラだといわれています。
クジラは、体に比べて背びれが大きいクジラほど遊泳速度が速くなるのですが、このイワシクジラは、遊泳速度でも時速35kmほどで泳ぐことができます。
人間でいえば、徒歩でも足の遅い人なら走っている人でも追い抜かすことが出来るようなイメージです。
さらに、逃走時になると時速55~65kmほどにまで加速することが出来るのです。
かなりの速度で泳ぐことが出来ることがイメージできるのではないでしょうか。
まとめ
あんなに大きな動物でありながら、その泳ぐ速度も、かなり早いものだということはわかりました。
大きな動物だからといって、ゆったりとしか動けない、というのは象やキリンの例をとっても、誤りであることは確かなのでしょう。