クジラ肉は日本では古くから食べられている食材です。
竜田揚げにされていたり、お刺身になっていたりと、今でも食品売り場で見かけることのある食材の一つではあるでしょう。
しかし、クジラは何分サイズが大きい動物であるため(体長が15mほどにもなります)、豚や牛などのように頸動脈を切って逆さにつるす、というような血抜きの方法を使うことはかなり難しく、手間もかかってしまうのであまり一般的に摂られている方法ではありません。
つまり、家庭で食べる際に血抜きをする必要があるわけですが、どのような方法で血抜きをすればよいのでしょうか。
キッチンペーパーを使う方法
クジラの血抜きをする方法としてメジャーなものの一つが、キッチンペーパーでする方法です。
クジラ肉を何枚かのキッチンペーパーで包んで、それに血をしみ込ませます。
全体に染み出してきたらペーパーを取り替えます。
それを何度も繰り返します。
それで血抜きが出来ます。
ただし、この方法では十分に血を抜き切ることが出来ません。
なので、クジラ肉を食べる際には十分に血抜きが出来ていないということがよく起こるようです。
なので、血を食べてはいけない、という教義のあるエホバの証人の信徒はクジラ肉を食べない、というような事例も見られるので、人にふるまう際には気を付ける必要があるかもしれません。
水を使う方法
流水で血抜きするという方法も、メジャーなものの一つです。
これは、レバーの血抜きをする際にもよくとられる方法です。
肉を流水で流しながら、血を一緒に流していきます。
ただし、水にさらす時間が長くなればなるほど、クジラ肉に含まれているビタミンも一緒に流れ出してしまうので、長くとも5分程度に抑えておく必要があります。
流水で流した後に、沸騰したお湯に10秒ほどくぐらせて、さっと氷水でしめるようにすると、おいしく食べることが出来ます。
水の代わりに、牛乳を使うと血抜きの時間を短縮することも出来るので、利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
クジラの血抜きはどうやら難しいようです。
手間もかかります。
ですが、それでもなお食べられ続けてきたクジラ肉には、それだけの魅力があるのでしょう。