近年「捕鯨」という言葉を聞く機会は多くなってきています。
クジラが絶滅危惧種でもあることから、反捕鯨ということが叫ばれているからです。
ですが、実はクジラが絶滅の危機に瀕しているといっても、それも種類によっては、という条件が付きます。
逆に種類によっては制限付きでならば捕鯨をしても問題がないようなものも存在しています。
さて、そんな捕鯨ですが、どのような方法で行われているのでしょうか。
日本で行われている捕鯨
日本では、現在では「ノルウェー式捕鯨」が多く行われています。
このノルウェー式捕鯨問方式は、遊泳速度が速く、捕獲が困難なナガスクジラ類を捕獲するために編み出された方式です。
ロープ付きの銛を発射できる捕鯨砲と、動力付きの捕鯨船を利用して行う方法です。
様々なクジラを捕まえるのに応用が出来るため、広く世界で用いられる方法となっています。
それが広まる以前には、「突き捕り式」と呼ばれる、捕鯨船用の銛を使う方法がとられていました。
それに加えて、クジラを網でまず拘束してから銛で仕留める「網捕り式」という方法も広く用いられていました。
小型クジラに対して用いられている方法
ノルウェー式捕鯨と合わせて、小型クジラ、またはイルカの捕獲に対して用いられる方法の一つとして、「追い込み漁」という方法がとられることがあります。
船と魚網で逃げ道をふさいでしまって、入江や浜辺に追い込んで捕獲する方法です。
特別な道具を使わずに捕獲することが出来るため、比較的広く利用されている方法ではあります。
歴史的には縄文時代から利用されていることが分かっているため、非常に古い方法であるといえます。
昭和以降でも長く使われている方法であるので、やはり捕鯨方法として非常に勝手のいい方法であるといえるのでしょう。
まとめ
捕鯨とひとくくりにいっても、様々な方法があることがうかがえます。
その方法の一つをとっても歴史があることを考えると、時代的な広がりもうかがえます。
捕鯨といわれると、センシティブな響きがあるのかもしれませんが、様々な側面から見てみる必要はあるのかもしれません。