とにかく捕獲問題でなぜか日本ばかりが叩かれるものの、実際、現在の日本の若者にとってクジラはそれほどなじみのある動物とは言えないでしょう。
捕鯨問題はさておき、乱獲によって数が激減して絶滅危惧種となってしまったセミクジラとは、どのくらいの大きさなのでしょうか。
セミクジラの大きさは?
セミクジラは、体長13m~18mの大型のクジラです。
体重は60~80tくらい。
地球上で最も大きな動物はシロナガスクジラ
クジラの中で一番大きいのは、シロナガスクジラで体長20~34m。
30mを超える個体は、それほどいるわけではなく、だいたい26m未満だそうですが、30mを超える大きさは太古に存在した恐竜よりも大きく、地球上で最も大きな動物だと言われています。
その次に大きなクジラが最大体長24mの「ナガスクジラ」、次に最大体長20mの「ホッキョククジラ」ときて、セミクジラは3番手4番手くらいの大きさになります。
なお、ホッキョククジラはセミクジラと同じセミ科のクジラで、通常は13~17m前後でセミクジラとあまり変わらないようです。
またセミクジラも正確性は不明ですがロシアで19.8mの記録があるとされています。
セミクジラの天敵は?
巨大な体のクジラを襲うのは、シャチと人間くらいだと言われています。
ただしシャチが襲うのは中型の子クジラや、弱ったり傷ついたクジラで、健康で体の大きな成体を襲うことはないようです。
シャチ以外にサメも、そのようなクジラを襲うこともあるそうですが、クジラが大きな成体となっても襲うのは人間だけかもしれません。
捕鯨は昔からされていましたが、本格的にされるようになったのは11世紀頃だと言われています。
特にセミクジラは泳ぐのが遅くて穏やかで人懐こい性質であったため、英名では「Right Whale」、捕鯨がたやすいクジラ「都合のいい鯨」という意味合いで名付けられたそうです。
乱獲によって数が激減したセミクジラは、現在、絶滅危惧種とされ捕鯨は全面禁止されています。
まとめ
全長13~18mにもなるセミクジラは、世界一大きな精巣を持つ動物とも言われています。
その重さは片側で約500キロ、両方合わせて1トンにもなるそうです。
また、クジラの子は親クジラの3分の1ほどの大きさで生まれるというので、産まれたばかりの子クジラも大きいです。
生息数が激減してしまったため、セミクジラは分布などの生態情報が解明されていません。