クジラやイルカが海岸に打ち上げられるニュースはたまにありますよね。
クジラやイルカが打ち上げられると、地震が来る、なんて話もありますが、本当に関係があるのでしょうか？
ここではクジラが打ち上げられる理由についてご紹介します。
クジラと地震の関係
２０００年から２０１１年の間の日本でのクジラ類の集団座礁と地震の関係を調べた人がいました。
その間にクジラ類が集団座礁したのは９回で、それぞれ前後三カ月にＭ６以上、または震度５以上の地震が起きているそうです。
一見地震との関係があるように見えますが、日本は地震大国で、１ヶ月に１回ほどのペースでＭ６以上、または震度５以上の地震が起きているそうです。
クジラが打ち上げられた場所も地震とはあまり関係なさそうな場所だったようで、鯨の打ち上げと地震にはあまり関係がないのでは、という結論になったようです。
なぜ地震の前にクジラ類が打ち上げられると言われるの？
クジラ類が打ち上げられる原因の一つとして地震との関係があげられているようです。
海洋の地割れなどによって磁場が乱れることにより、イルカやクジラが方向感覚を失って、座礁してしまう、ということだそうです。
中には地震との関係がある座礁もあるかもしれませんが、詳しくはよくわからないようです。
クジラ類が打ち上げられる原因
クジラが打ち上げられる原因として考えられるものは１つではなく、いくつかあるようです。
外的要因としては、餌を追っているうちに誤って浅瀬に入ってしまった、シャチや大型のサメなどに追われ、誤って浅瀬に入ってしまった、潜水艦のソナーの音に驚いて迷ってしまう、などがあるようです。
内的要因としては、耳や脳に寄生虫が入りこむなどで方向感覚がくるってしまう、エコーロケーションが岩場や浅瀬で乱反射や無反射することで方向感覚を失ってしまう、などがあるようです。
また、イルカの皮膚に寄生虫が付き、それを駆除するために淡水につかりに来る、という説もあるそうですよ。
打ち上げられたクジラ類を見つけたら
打ち上げられているクジラ類を見つけたらきっとどうしていいか分からずパニックになってしまいますよね。
そんな状況になったら、まずは落ち着いて市役所か警察に連絡をしましょう。
専門家を呼ぶのが一番重要です。
待っている間に出来ることとしては、クジラ類に水をかける、濡らしたタオルをかけるなどして体を冷やしてあげる、日陰を作ってあげる、背中が上になるようにしてあげる、ことくらいです。
また、やってはいけないこととして、クジラ類の尾びれに近づく、クジラ類の吸気孔に水を入れる、頭やヒレを押したりひっぱたりする、必要以上に触る、などがあります。
小さめのイルカでも尾びれの力は意外と強いので気をつけましょう。
まとめ
クジラが海岸に打ち上げられるのに、地震が関係している場合も多少はあるかもしれませんが、あまり詳しくは分かっていないようです。
地震以外にもいろいろと打ち上げられてしまう原因があるようです。
もし打ち上げられているクジラ類を見つけたら、市役所や警察に連絡して、できる限りのことをしてあげましょう。
