イッカクと言うと、とても立派な一本の角を持つクジラの仲間ですよね。
イッカクの二本の角?と不思議に思う方もいるかもしれませんが、まれに二本の角を持つイッカクもいるそうですよ。
ここでは、イッカクの角の意味や役割についてご紹介します。
北極の伝説海獣「イッカク」
19世紀まで架空の存在とされていた鯨の一種、最大3mに達する特徴的な長ーい角は歯が伸びたもの、つまり牙。長さを競う、メスへのアピール、氷を砕く、捕食対象への攻撃、感覚器官として使われているとされてる。稀に2つの牙を生やす個体もいる#唐突に好きなモノを語る pic.twitter.com/NMdKPnILhw
— トーラス、 (@6NNTN) 2018年3月23日
イッカクの角が二本あるって本当?
イッカクは一本の長い角があるのが特徴的なクジラの仲間ですが、なんと中には二本角が生えている個体もいるそうです。
イッカクの角は実は歯で、イッカクの上あごには二本の歯が生えているのです。
普通はこの二本の歯のうち、左側の一本だけが長く伸び続け、最大で3m近くにもなります。
500頭に1頭ほどの割合で、右側の歯も伸びる個体がいるそうです。
二本の角を持つ一角が泳いでいる姿を見てみたいですね。
イッカクの角の意味は?
イッカクの角が長く伸びている意味は、詳しくは分かっていないようです。
昔は生息地である北極海を被う氷に穴を開けるために発達しているという説や、エコーロケーションのための器官だと言われていましたが、現在では高度な感覚器なのではないかと言われているようです。
イッカクの角の外層には、いたるところに水の通り道があり、海水が歯の内部に入り込めるようになっています。
外層は象牙質の下層にもつながっていて、象牙質には細管が存在します。
細管はイッカクの角の最深部、神経まで達し、神経は直接脳まで走っています。
このように、イッカクの角は海水などの外海に対して常に敏感になっているようです。
イッカクの角の役割は?
イッカクの角の役割は、繁殖期にメスを引き付ける役割があるようです。
シカや牛の中には角を衝突させて強さを競う種がいますが、イッカクは水面に角を高く掲げて見せるだけです。
角が大きい方が強い雄であるのと同時に、水面よりもより高くあげられる個体が上位となるそうです。
この牙比べは2時間ほども行うことがあるようです。
負けたオスはこの牙で相手の背中に触れ、負けを認めることになるようです。
まとめ
いかがでしたか?
ここではイッカクの二本の角や角の意味や役割についてご紹介しました。
まだまだ謎が多いイッカクですが、角の意味や役割としては感覚器とメスを引き付けるのが主な役割のようです。
ちなみに、イッカクの角は一度折れると生えてこないそうです。
大事に使っているのでしょうね。