イッカクはその名の通り一本の長い角を持つクジラの仲間です。
大きいものでは3mもの長さになるイッカクの角ですが、実はあの角は「歯」だったようです。
また、昔は解毒薬として重宝されていたとかいないとか。
ここではイッカクの角についてご紹介します。
イッカクの角は歯だった?
イッカクの角はとても長いものが一本生えているのが特徴的ですよね。
ですが、この角、実は「歯」がものすごい伸びたものなんだそうですよ。
イッカクの上あごには2本の歯があり、このうちの左側の歯だけが長く伸びていき、角のようになるようです。
この角には必ず左方向のらせん状の溝があるようですが、なぜ左巻きなのかは詳しくは分かっていないようです。
また、まれに左の歯だけでなく、右の歯も伸びて2本の角を持つ一角もいるそうです。
この右側の角にも左巻きの溝があるそうです。
イッカクの角は生きている間伸び続けると言われているようですが、一度折れてしまうと伸びてこないとも言われているようです。
この長い角を持つのは基本的にはオスだけですが、まれにメスでも1m程の華奢な角を持つ個体がいるようです。
立派な長い角のような歯を持つイッカクですが、食べ物を噛むための歯はなく、餌は丸のみにしているそうですよ。
イッカクの角は薬として利用されていた?
イッカクの角は昔、ヨーロッパなどでユニコーンの角として高値で取引されていました。
ユニコーンの角には解毒作用があると信じられていて、解毒薬として利用されていたようです。
日本にも江戸時代にこのイッカクの角が利用されていたようです。
天然痘やコレラに効くとして、高値で取引されていたようです。
現在でもイッカクの角は漢方薬として利用されることがあるようで、解熱や鎮痛の効能があると言われているようです。
まとめ
いかがでしたか?
ここではイッカクの角についてご紹介しました。
イッカクの角はメスへの求愛などに使われているようですが、なぜあそこまで長くなったのか、とても不思議ですよね。