実は、クジラと船の衝突事故は頻発しています。
あまり報道として聞くことはありませんが、地域によっては月に何度もその事故が起こっている、というような事例がみられます。
近年、その事例は増加傾向にあるようです。
クジラは大きな海中生物なので、それが船と衝突してしまうというのは、想像できないことではないでしょう。
ですが、それが頻発しているとなると少し話が変わってくるのではないでしょうか。
どうしてクジラと船の衝突事故が多く起こってしまうのでしょうか。
クジラと船が衝突してしまう理由
クジラは哺乳類なので、水中で生活しているとはいえ肺呼吸なので、水面に浮上して呼吸しなければなりません。
なので、その際に唐突に浮上してくると衝突してしまうことがあるということです。
それが増加しているのは、捕鯨禁止によってクジラの絶対数が増えているから、ということも理由の一つとして挙げられるようです。
また、船が高速化していることも理由の一つとして挙げられるようです。
つまり、船もクジラに気付いたからといっても、避けるだけの時間が無くなってしまった、ということです。
もちろん、クジラの側にも逃げる時間が無いので、結果として衝突する事例が増えてしまっているということです。
クジラとの衝突への対策
その対策として、耳がいいクジラの性質を逆手にとって、水中音響発信装置を利用して、クジラが嫌がるような音を発信してクジラを船から遠ざけようとする策がとられています。
また、航海士や甲板
員を増やして、監視体制を敷く、というような対策も取られています。
航路を変えることで対処しようとしている船もあります。
ただし、それらはどれもあまり十分な結果を出しているわけではありません。
甲板員が監視しても、夜間では視認が難しいから、などの理由があげられます。
まとめ
クジラと船の衝突が増えている現状でも、それを根本的に解決する方法はあみだされていません。
どうすれば互いの被害を減らすことが出来るのか、試行錯誤が必要な事案となるのでしょう。