クジラが爆発する、なんて話聞いたことはありませんか？
たまにニュースなどでクジラの遺体が海辺に漂着し、爆発の危険があるようです、なんてニュースがあるんですよ。
この爆発って何なのでしょう？
クジラがほっとくと爆発するってことなのでしょうか？
ここではクジラの爆発についてご紹介します。
クジラが爆発するって本当？
クジラの遺体が海辺に漂着し、時間が経ってしまうと爆発を起こすことはあるようです。
一番有名なのは２００４年に台湾で発生した爆発だそうです。
これは体長１７ｍ、体重５０トンのマッコウクジラが海辺で亡くなり、クジラを保護区に運ぶ際、トラックに乗せて台南市の中心街を通っているときに爆発が起こった事故のようです。
見物人や車が周りにいるときに爆発が起こったため、クジラの血や内臓がかかってしまった人や物も多かったようです。その時は悪臭がとてもひどかったようです。
なぜ爆発を起こすの？
なぜクジラの遺体は爆発するのでしょうか？
これはクジラの遺体の中で腐敗が進み、メタン、アンモニア、硫化水素などのガスが発生します。
このときガスの逃げ場がないと、ガスがクジラの体内にどんどん溜まっていき、クジラの身体はガスでパンパンになってしまいます。
さらに腐敗が進みクジラの身体がガスの圧力に耐えられなくなると、爆発が起きてしまうようです。
ですが爆発を起こすことは稀で、ほとんどは傷んだ皮膚などからガスが漏れ出るため、爆発が起きることは少ないようです。
クジラが爆発するとどうなるの？
クジラが爆発をすると、クジラの体内に溜まっていたガスが放出されます。
ガスはメタンガスやアンモニア、硫化水素などですから、その匂いはとても強烈なようです。
実際に近くにいた人たちは吐き気をもよおすくらい臭い、と訴えていたようです。
ダイナマイトでクジラを爆発させることも
漂着したクジラの処理をするために、ダイナマイトを使用してクジラを爆発させることもあるようです。
ですが、うまくいかずに事故を起こしてしまうこともあるようで、オレゴン州で行ったクジラの爆破処理は有名な話のようです。
これは１９７０年とかなり古い話ですが、クジラの処理でダイナマイトを使用してクジラを小さくし、クジラの肉を鳥などに処理してもらおうと思ったらしいのですが、ダイナマイトの量が多かったのか少なかったのか、設置場所が悪かったのか理由は分かりませんが、クジラを爆破させるのは失敗してしまったようです。
大部分のクジラは残り、分解されたクジラの一部が少し離れた場所に止めてあった車に落下し、車をつぶしてしまったようです。
残りのクジラは結局人の手で分解されたようです。
まとめ
クジラの遺体はそのまま放置しておくと爆発してしまう可能性もあるようです。
なぜかというと、クジラの体の中で腐敗が進み、ガスが溜まって、クジラの身体がガスの圧力に耐えられなくなると爆発を起こしてしまうようです。
クジラの中に溜まっているガスはとても臭いがきついので、爆発を起こすとその周辺はかなり臭くなってしまうようです。
クジラが漂着しているのを見ても、あまり近づかない方がいいかもしれませんね。
