現在の日本では、多くの人が日常的にクジラ肉を食することは少なくなっていますが、日本とクジラの歴史は古いです。

捕鯨をしていた国はアメリカ、カナダ、ノルウェー、ロシア、オーストラリア、ドミニカ、アイスランド、グリーンランド、デンマーク、インドネシア、日本など様々な国で、乱獲によってクジラの数は激減したと言われています。

今回はそんなクジラの中の一種で絶滅も危惧されている、ホッキョククジラの捕鯨についてまとめています。

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ホッキョククジラとは?

ホッキョククジラは漢字では「北極鯨」と書きます。

体長は13m~18mと大型のクジラで、20mを超える個体やそれ以上も存在すると言われています

下顎に白い部分があるのみで真っ黒な体色(尾にも白い部分がある個体もいる)、上あごは弓なりに湾曲した形をしています。

多くのヒゲクジラが旅鳥のように回遊しますが、ホッキョククジラは北極海とその近辺の海で生涯を過ごします。

また、寒い海に棲むホッキョククジラの脂肪は50㎝と厚く、海上の氷を叩き割れるほど頑丈な頭蓋骨を持っています。

ホッキョククジラと日本の調査捕鯨について

現在日本では北西太平洋、南極海にて調査捕鯨のみが行われていますが、捕鯨されているクジラは、イワシクジラ、ニタリクジラ、ミンククジラ、マッコウクジラ、クロミンクジラ、ナガスクジラで、ホッキョククジラは調査捕鯨されていません

ホッキョククジラは北極海とその近辺のみに生息するため、もともと日本の捕獲対象種ではなく、日本で捕獲されていたのは主にミンククジラだったそうです。

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商業捕鯨と、先住民生存捕鯨について

現在、商業捕鯨をしている国は、アイスランドとノルウェーのみ

現在、商業捕鯨を行っている国はアイスランドとノルウェーのみですが、捕鯨されているクジラは、ミンククジラと、ナガスクジラです。

先住民生存捕鯨という名目で捕鯨するアメリカや他の国

現在、先住民生存捕鯨という名目で捕鯨を行っている国は、アメリカ、ロシア、グリーンランド、カリブ海諸国です。

アメリカのアラスカのイヌイット…ホッキョククジラ

ロシアのチュクナ原住民…コククジラ、ホッキョククジラ

グリーンランドのデンマーク領…ミンククジラ、ナガスクジラ、ホッキョククジラ、ザトウクジラ

カリブ海諸国のセントビンセント…ザトウクジラ

ホッキョククジラに関してのみ言えば、ロシア、グリーンランドでの捕獲は10頭未満ですが、アメリカのイヌイットでは100頭近い数のホッキョククジラが捕獲されています。

捕鯨問題ではよく日本が叩かれていますが、日本が捕鯨しているのは絶滅の危機に至っていないクジラで、アメリカでは絶滅を危惧されるホッキョククジラが捕獲されています

まとめ 

世界の海を回遊せずに北極海とその近辺にのみ生息するホッキョククジラは、泳ぐのが遅く、絶命しても海に沈まないので捕鯨がしやすいため乱獲により数は激減したと言われています。

商業捕鯨、調査捕鯨、先住民生存捕鯨と捕鯨の名目は違っていますが、捕鯨されたクジラは消費されています。

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