クジラの中でも、ちょっと変わった特徴を持った『ホッキョククジラ』は、その名のとおり北極海に生息するクジラです。
地球上で最も長寿な哺乳類と言われるホッキョククジラの大きさや体重は、どれくらいなのでしょうか。
この記事では、ホッキョククジラの大きさや体重についてまとめています。
ホッキョククジラって、どんなクジラ?
分類:クジラ目ヒゲクジラ亜目セミクジラ科ホッキョクセミクジラ属
下顎前部が白い以外は真っ黒なクジラ(尾の部分も白い個体もいる)で、体長の3分の1が頭部です。
ヒゲクジラの多くは渡り鳥のように回遊しながら捕餌や繁殖をしますが、ホッキョククジラは北極海とその周辺の海でのみ生活するのが名前にもなっている特徴です。
ハクジラとヒゲクジラ
クジラには「ハクジラ」と「ヒゲクジラ」があり、ハクジラはイルカやシャチなどの歯を持つクジラで、ホッキョククジラやシロナガスクジラなどの歯を持たずにヒゲ板があるクジラがヒゲクジラです。
ヒゲ板とは?
クジラには、歯が無いかわりに「ヒゲ板」というものがあります。
このヒゲは人間の髭(ヒゲ)のような毛ではなく、皮膚が変化したものです。
板状のヒゲの先はブラシの毛のようになっており、ザルみたいに餌をこし取ることができます。
ホッキョククジラの大きさは?
ホッキョククジラの体長は、通常13~18m前後ですが、20~21m級の捕獲記録や24m以上もいるという証言もあります(イヌイットによる証言)。
オスよりもメスの方が大きいです。
なおクジラは哺乳類ですので、卵は産みません。
母クジラの体内で自力で遊泳できるようになる大きさまで育ち、母クジラの3分の1ほどの大きさで生まれるそうです。
ですので、生まれたばかりの子クジラでも体長5m!大きいです。
ホッキョククジラの体重は?
ホッキョククジラの体重は、およそ75~100トン。
哺乳類であるクジラは人と同じ恒温動物ですが、寒い海で暮らすホッキョククジラの皮下脂肪は50㎝もあるそうです。
この厚い脂肪が体温を維持し、出産や育児の際の栄養源にもなっています。
ちなみに、生まれたばかりの子クジラの体重は5~6トンです。凄いですね。
まとめ
他の多くのヒゲクジラのように回遊をしないで北極海とその近辺の海で暮らすホッキョククジラ。
体長は13メートルから、大きいものは20m。
体重は75~100トンです。
生まれたばかりの子クジラでも体長は5m。
海って本当に大きいです。