極寒の北極圏に生息するホッキョククジラの全長は、18メートルにもなると言われています。
体重は約60トン、そしてなんと舌だけでも1トン!
一日に食べるプランクトンの量も1トン!
スケールが大きいです。
そんなホッキョククジラは、一体どれくらいの年月を生きる動物なのでしょうか。
この記事では、ホッキョククジラの寿命についてまとめています。
ホッキョククジラの寿命は、どれくらい?
ホッキョククジラの寿命は、150~200歳。
地球上で最も長生きな哺乳類とされています。
ただ厳しい野生下では、すべてのホッキョククジラがそれほど長く生きられることは難しく、平均は40~70年くらいと言われています。
他のクジラの体長と寿命
ミンククジラ…体長7~10メートル、寿命約50年
マッコウクジラ…体長16~18メートル、寿命約70年
イワシクジラ…体長17~20メートル、寿命74年
ザトウクジラ…体長11~16メートル、寿命約77年
ナガスクジラ…体長20~26メートル、寿命約100年
シロナガスクジラ…体長20~34メートル、寿命100~120年
ホッキョククジラ…体長18~20メートル、寿命150~200年
こうして見ると、クジラの体長と寿命が比例していますが、ホッキョククジラは、もっと体の大きなシロナガスクジラよりも寿命が長くなっています。
生涯を冷たい海で過ごすクジラ
ホッキョククジラの特徴は、その名前のとおり北極海に生息することです。
他のクジラは海を移動しながら採餌や繁殖をしますが、ホッキョククジラは生涯を北極海とその周辺の海で過ごします。
そのためなのか、ホッキョククジラの体温は極端に低いということが分かっています。
動物の寿命は大きさに比例し、体温が低いほど長く生きるという説がありますが、ホッキョククジラは、まさにそれに当てはまります。
ホッキョククジラは、石頭?!
哺乳類であるクジラは、呼吸のために海上に浮上して頭頂部にある鼻を出しますが、ホッキョククジラが生息する北極海には厚い氷が浮いています。
しかし、ホッキョククジラの頭蓋骨は非常に硬く、その厚い氷を突き破って浮上します。
まとめ
クジラの中でも大型のホッキョククジラの寿命は150~200年と、地球上の哺乳類で最も長生きと言われています。
また、ホッキョククジラが生息する北極海からは、推定年齢392歳のニシオンデンザメも発見されており、こちらは魚類として、そして最も長寿な脊椎動物となっています。