よーくクジラの皮膚を観察すると何かが張り付いているのをテレビや写真などで見たことはありませんか?
もしなければご飯時を避けて、「クジラ、寄生虫」と打ち込んで検索をしてみてください。
おそらくビックリするような画像を目にすることができると思います。
ザトウクジラの頭上部前側のアップ、コブに付いている白いものはオニフジツボとのこと#小笠原 #クジラ #ザトウクジラ #フジツボ #オニフジツボ #ホーエルウォッチング #whales #HumpbackWhale #whalewatching pic.twitter.com/kLkMvMv8EL
— T.OKANO (@shirokito) 2017年10月27日
フジツボってどんな生き物?なぜ付着するの?
フジツボは富士山の形状をした石灰質の殻を持つ甲殻類で、適当な場所を見つけて固着して生活します。
クジラの皮膚の表面や、サザエの殻にもたまに付着しているフジツボが見られます。
もちろん大きさはサザエの殻に付いているものと比べ物にならないほど大きいです。
よく観察されるのは、アゴの下や胸鰭のあたりです。
では、なぜクジラにフジツボがよく観察されるのでしょう。
それには2つの理由が考えられます。
1つは、クジラの寿命が長いためフジツボなどが固着する機会が多いこと。
もう1つは、クジラの皮膚は厚いため寄生されても、身に危険が及ぶことがないこと。
クジラは水面で大きなジャンプ(ブリーチング)をしますが、これはフジツボなどを振り落とす目的があるようです。
皮膚に寄生する生き物の正体は?
フジツボの他にも「クジラジラミ」という、体長1㎝ほどの生物が付着しています。
体の形状は左右対称で、体は透明感のある白っぽい色をしています。
この生物は、クジラの生殖孔や肛門のあたりに多く観察されます。
「シラミ」という名称から勘違いしますが、実はエビやカニなどと同じ甲殻類に属しています。
スペインのバレンシア大学の研究者によると、鯨にしっかりと付着するために鋭いツメと腹部にトゲを持っているそうです。
他の寄生虫とは異なり、宿主の体液を奪うのではなく、体の表面の栄養を奪います。
まとめ
クジラの皮膚には、フジツボやクジラジラミと呼ばれる甲殻類の1つが固着することが分かりました。
このような寄生虫を体から振り落とすために、ブリーチングという行動をとることが知られています。
どんなに巨大な生き物であっても悩みの種というのはあるものなのですね。