大きなサイズの哺乳類、クジラ。
私たちとはサイズが違いすぎて、哺乳類として動物の種類としては似通っている部分が多いといわれてもピンとこない人も多いのではないでしょうか。
実は、そんなクジラと人間で、骨の数も一緒だったりするのです。
脊椎、といってもその中にも細かい区分があるのでその1つである頸椎を取り上げて、クジラと人間の共通点、そして、クジラの中にもある相違点を見ていきます。
頸椎の数はクジラでも人間でも一緒?
頸椎とは脊椎の一部なのですが、人間でいえば首に当たる部分の骨になります。
その数は、クジラ、人間に限らず、ほとんどの場合7つの骨でできています。
あれだけ長い首を持っているキリンも、同じ数で構成されています。
もしろん、マナティーは6つしか持っていないなど、例外は存在します。
基本的に頸椎は脊椎の中でも可動性が高く、様々な方向へ動かすことが出来る骨なのですが、次の章でも取り上げますが、クジラは種によってその骨がつながっていることがあるので、可動範囲が狭まっていることがあります。
クジラの種類による骨の形
クジラにはハクジラ亜目、とヒゲクジラ亜目の二種が存在しています。
ハクジラ亜目には下位分類の中にイルカやシャチなども含んでいます。
ヒゲクジラ亜目はナガスクジラなどを含む種類となります
それぞれの頸椎には違いがあり、ハクジラ亜目の頸椎は私たちとは差があるものの、ある程度可動域があります。
種類と年齢によってその骨の数が異なっており、0~7個の骨が融合しています。
逆にヒゲクジラ亜目の頸椎は全部分離している反面、通常動くことはありません。
ただし、ヒゲクジラ亜目の中のセミクジラ類のみ7個が融合しています。
まとめ
どれほど大きな動物でも、その骨の数には違いがないということが分かると、クジラなどにも親近感がわくのではないでしょうか。
もちろん、その骨一つ一つのサイズを考えると、途方もないものになるので、あまりイメージはわかないかもしれませんが。