クジラと聞くと、めちゃくちゃ大きな動物だというイメージはすぐにわくと思います。
逆に、プランクトンと聞くと、めちゃくちゃ小さな動物だというイメージもすぐにわくと思います。
その二つを踏まえたうえで、クジラがプランクトンしか食べないという話を聞くと、少し信じられないような気分になります。
そんな小さなものを、一体どれだけ食べれば、あの巨体を維持することが出来るのでしょうか、そして、成長することが出来るのでしょうか。
クジラが一日に食べる量
クジラが主に食べているのは、オキアミなどのプランクトンです。
実は、プランクトンを主に食べているというだけで、それしか食べられないというわけではありません。
時々ニシンやサンマ、イカなどの魚類を食べていることもあるようです。
そんなクジラですが、基本的に一日三百万匹のオキアミを食べています。
途方もない量だということは想像できますが、大体食べる量は体重の4%くらいの量に当たるそうです。
4%、と聞くと少し少なく感じるかもしれませんが、クジラは比較的小さいとされている種類でも10トンはあるような大きな動物ですので、その4%というと、400kgとなるので、相当な量であることは容易に想像できるでしょう。
いくら小さい動物であるとはいえ、それだけの途方もない量を食べているので、あれだけの大きな体が維持できているというわけです。
餌が不足することはないの?
上で示したような量のプランクトンが取られてると考えると、すぐになくなってしまいそうなイメージがわいてしまいます。
ですが、基本的にクジラが多くそれらを食べることになる時期に行く極地には、プランクトンが大繁殖しているため、それが不足してしまうということはあまりありません。
ただし、近年自然環境の変化から、そのオキアミが繁殖しにくくなっているというような事例も見られるようなので、その保護に乗り出してる地域もあります。
まとめ
あれだけの巨体を持つクジラですが、プランクトンもそれだけ食べれば十分生育することが出来るというわけです。
食べるものではなく、食べる量だといわれると、納得してしまいます。