クジラは海で生活していますが、どのくらい深くまで潜ることができるのでしょうか?
クジラには大きく分けてハクジラ類とヒゲクジラ類がありますが、潜水深度に違いはあるのでしょうか?
ここでは、クジラの潜水深度についてご紹介します。
ハクジラ類とヒゲクジラ類で潜水深度は違う?
クジラにはハクジラ類とヒゲクジラ類がいます。
それぞれの潜水深度は、ヒゲクジラ類ではナガスクジラが500m、ホッキョククジラが300m、セミクジラが184m、ザトウクジラが148m、シロナガスクジラが100m程のようです。
ハクジラ類では、マッコウクジラが3000m、イッカクが1000m、バンドウイルカが535m、シャチが260m、カマイルカが214m程になるようです。
ヒゲクジラ類よりもハクジラ類の潜水深度が深くなっているようですね。
これはハクジラ類が表層性のプランクトンや魚を餌にしているのに対し、ハクジラ類は表層性のプランクトンや魚の他に、深場のイカや底棲の魚なども餌にしているためのようです。
クジラの最大潜水深度は?
クジラの最大潜水深度は、マッコウクジラの3000mになるようです。
3000mも潜るには潜水時間もかなり必要ですよね。
マッコウクジラは潜水時間もかなり長く、最大で90~120分間も潜っていられるようです。
いろいろすごいですね。
なぜ深く潜れるの?
マッコウクジラは他のクジラ類に比べてもダントツで深く潜れるようですね。
なぜこんな深くまで潜れるのでしょうか?
マッコウクジラの頭部には脳油と呼ばれる脂質が大量に詰まっています。
この脳油を冷やしたり温めたりすることで海水の入るスペースを作り、潜りたいときは脳油を冷やして海水を入れて体を重くして沈み、浮上したいときは脳油を温め海水を押し出し、身体を軽くして浮上しているようです。
また、筋肉の中にミオグロビンと呼ばれる細胞があり、これは酸素を蓄えることができる細胞です。
この細胞が多く存在することにより、長時間の潜水を可能にしているようです。
深海で何をしているの?
マッコウクジラは3000mもの深海に潜って一体何をしているのでしょうか?
マッコウクジラの好物はイカで、食事の95%がイカだと言われているほどイカが好きなようです。
中でも好きなイカがダイオウイカのようで、このダイオウイカを食べるために深海へと潜っているようです。
まとめ
クジラの最大潜水深度は、マッコウクジラの3000mです。
クジラの中でも群を抜いて深いところに潜っていますが、目的は大好物のイカを食べるためのようです。
マッコウクジラとダイオウイカの戦い、一度見てみたいものですね。