馬の油や、オリーブオイルは皆さんも聞き覚えのある油かと思いますが、鯨の油も製品としてあることをご存知ですか。
その、鯨から作られる油の用途と使用方法について、以下説明していきましょう。
鯨の油は持続性があり、灯火用燃料として良い!
鯨油(げいゆ)には、二つの鯨の種類があります。
この二つの鯨油は、使用用途も以下のように異なります。
・「ハクジラ」と呼ばれる種類の鯨から採取できる「マッコウ油」
・「ヒゲクジラ」と呼ばれる種類の鯨から採取できる、「ナガス油」
このうち、「マッコウ油」の方が、燃料として利用される油になります。
また、「ナガス油」については、食用としても利用されます。
主には、鯨油というと、「ナガス油」を指すことが多いようです。
鯨油の用途
鯨油はさまざまな用途で使用されています。以下が主な使用用途です。
- 脳油:ろうそくや機械の潤滑油など
- 肝油(小学校のときに食べた記憶がある方も多いのではないでしょうか。)
- 灯火用燃料
- 石鹸、革製品
- 火薬
- 農薬
- 食用油
また、日本では鯨はこの鯨油のみではなく、食用やその他でも利用されていました。
鯨の肉はもちろん食用ですが、その他鯨筋と呼ばれる筋は、軟式テニスのガットとしても使用されていました。(現在では使用されていません。)
その他、血も薬用として利用するなど、日本人は鯨を最大限に利用していました。
鯨油の効果
「肝油」でも知られるように、鯨油には「エイコサペンタエン酸(EPA)」や、「ドコサヘキサエン酸(DHA)」が多く含まれています。
これにより、健康によいとされ、さまざまな研究が今も行われています。
現在は、「血管の劣化を防ぐ効果」があるとされており、コレステロールの値を正常に保ってくれるのにも良いとされています。
鯨油のメリット
当初は、鯨油は比較的安く手に入ったため、庶民においては灯油の代わりとして使用され、とても重宝されていました。
まとめ
今となっては捕鯨は難しく、また鯨油もそこまで普及していませんが、代わりとなる製品もたくさん出ています。