世代によって、あるいは居住地域によってくじら肉への親しみは変わってくると思います。
昭和の後半世代ですが、小学生の頃にくじらの竜田揚げが給食のメニューにあったのを覚えています。
高級食材の感がつよいくじらですが、実は意外なことにヘルシー志向の人にピッタリなのです。
クジラ肉さぁ、どうしようか(笑) pic.twitter.com/z5fQGa1bCs
— (大友) (@ATORASS062525) 2018年3月17日
くじら肉の特徴は?
牛や豚、鶏、他の魚では考えられないほど低コレステロールで、100gあたり38㎎です。
ヒトの体内で合成することができない必須脂肪酸を含む「n-3系脂肪酸(オメガ3)」が豊富です。
その1つに分類され、必須脂肪酸のαリノレン酸はDHA(ドコサヘキサエン酸)の合成にも関わっています。
また、くじらの赤身には鉄分がたくさん含まれており、特に女性におすすめです。
幸運なことに吸収しやすい「ヘモグロビン鉄」ですから、しっかりと鉄分を補給することができます。
さらに、「カルノシン」をも含有しており、疲労の元となる乳酸を中和する働きが研究によって分かっています。
くじら肉はダイエットに最適な3つの理由
1つ目は、カロリーが低く、脂質が少ないうえに、ビタミン類が豊富に含まれていること。
ヘルシー志向の人やダイエットに関心のある人なら食べたことのある鶏のササミですらくじら肉には敵いません。
鶏のササミと、くじら肉の栄養素(100gあたり)を比較すると、最も目を引くのが「脂質」の量です。
ササミは0.85gなのに対し、くじら肉は0.4gと半分以下の割合です。
カロリー、タンパク質、ビタミンA、ビタミンB1なども、くじら肉の方がササミよりも含有量が多いです。
2つ目は、食物アレルギーを引き起こしにくいと言われていること。
そのため卵や牛乳などのタンパク質にアレルギーのある人でも取り組みやすいと言えます。
3つ目は、若々しさを保つことが期待できること。
くじらの皮には肌の潤いを保つために必要なコラーゲンが豊富に含まれています。
まとめ
幼心に感じていたのは、くじら肉が普段の食事に使われることはなく、おもてなし用の食材だったことです。
今日に至っては、身近な食材というよりも手の届かないものというイメージばかりが先行していました。
食生活の欧米化によって不健康になる人が増えている今だからこそ、しっかりと気を遣っていきたいものですね。