鯨の捕獲というと、日本が多い気がしますよね。
ニュースでもたまに捕獲を阻止しようとする団体と衝突しているのを見かけます。
捕獲量の推移はどうなっているのでしょうか?
減っているのか、増えているのか気になりますね。
ここではクジラの捕獲量の推移についてご紹介します。
鯨の捕獲量はどれくらい?
日本でクジラを捕獲していいのは、調査捕鯨という調査のためだけです。
この調査捕鯨ではクジラの捕獲数が決まっているようで、調査に必要なデータを得るための最低数だけ捕獲している、とのことです。
捕獲調査では、一年間に北西太平洋で、イワシクジラ100頭、ニタリクジラ50頭、ミンククジラ100頭、マッコウクジラ10頭、および南極海でクロミンククジラ850頭、ナガスクジラ50頭を捕獲対象としていたそうです。
ですが2014年に政府がIJC判決を受けて規模を縮小し、非致死的手法を用いた調査を強化するとのことで、イワシクジラ90頭、ニタリクジラ25頭、クロミンククジラ333頭の捕鯨しか行っていないようです。
捕獲量の推移
日本は30年近くにわたる調査捕鯨で、合計1万5000匹を超えるクジラの捕獲をしているそうです。
当初は南極大陸の周辺で300頭前後のクジラを捕獲していたそうです。
それから捕獲数は徐々に増加し、2005年に1238頭と捕獲数がピークになり、そこから徐々に減少、2010年以降は400頭前後で捕獲量は推移しているようです。
日本のクジラ捕獲量は多いの?
他の国のクジラの捕獲量と比べて日本のクジラ捕獲量は多いのでしょうか?
2015年のデータによると、ノルウェー660頭、日本425頭、アイスランド184頭と日本は2番目に捕獲量が多いということになります。
調査捕鯨で余ったクジラの肉は販売されているようですが、世界で2番目に多い割にはあまりクジラの肉が出回っている気がしませんね。
クジラ肉の消費量は?
クジラ肉の消費量は1960年代には年間20トンを超えていたそうです。
ですが食生活の変化などで消費量は急激に減少し、87年以降は毎年数千トンレベルで低迷しているそうです。
クジラ肉は反捕鯨団体の抗議を避けるために大手スーパーも取り扱いを躊躇しているそうで、消費の低迷に拍車がかかったそうです。
まとめ
鯨の捕獲量の推移は、調査捕鯨を始めた最初のころは300頭前後、そこから徐々に増え、2005年にピークを迎え、1200頭を超えたようですが、現在では400頭前後に推移しているようです。
これでも世界で二番目に捕獲量が多いようですよ。