海を悠々と泳ぐ大きなクジラ。
昔はもっとたくさんいたようです。
なぜクジラは数が減ってしまったのでしょうか?
最近ではクジラの数はどうなっているのでしょうか?
ここではクジラの数が減少した原因についてご紹介します。
クジラが減少した原因
クジラが減少した原因の最も大きなものは人による乱獲です。
19世紀から20世紀の前半にかけて、アメリカやオーストラリア、ノルウェーなどが、灯火燃料や機械油用の鯨油目的で捕鯨を行ったため、クジラの数はどんどん減少してしまったようです。
セミクジラやマッコウクジラは絶滅の危機にまで瀕していたようです。
さらに、シロナガスクジラは当時20万頭いると言われていたようですが、乱獲により2000頭ほどに減少してしまったようです。
鯨油以外はどうしていたのか?
最初のころは鯨肉も食べていたようですが、途中からは鯨油を絞った後のクジラは海に捨ててしまっていたようです。
当時は船で長期間肉類を保存することができなかったため、鯨油やクジラのヒゲなど、腐りにくいもののみを持ち帰っていたようです。
現在のクジラの数は?
現在クジラの数は回復してきているようです。
クロミンククジラは1940年代から70年代にかけて大きく増加し、現在では51万5千頭という推定値が出ているそうです。
その他のザトウクジラやナガスクジラも1990年以降、急速に回復している傾向が示されたようです。
ですが、シロナガスクジラは捕獲禁止後も個体数が回復していなかったようですが、近年では回復に転じているそうです。
頑張って増えて欲しいですね。
ミンククジラは増えすぎた?
ミンククジラに至っては、増えすぎたと言われてしまうほど数が増えたようです。
シロナガスクジラが激減してしまった結果、共通の餌を食べていたミンククジラが増加し続けてしまったようです。
ミンククジラはオキアミの他にもサンマなどの魚も食べるため、食卓に出る魚が減ってしまうのでは、と心配している人もいるようです。
まとめ
クジラの数が減少した原因は、鯨油目的による人が起こした大規模捕獲が原因です。
20万頭もいたシロナガスクジラが2000頭ほどに減ってしまうのですから、ひどいことをしたな、という気持ちしかありませんね。
商業捕獲が禁止されてからはクジラの個体数も増加しているようですが、シロナガスクジラは少ししか増えていないようなので、何とか頑張って増えて欲しいものですね。