「鯨」と「馬」を使った四字熟語をご存知ですか?
そもそも、鯨と馬では、陸上と水上の違いはあれども、同じ哺乳類という部類になります。
ただし、それ以外に共通点はなさそうですよね。
「鯨飲馬食(げいいんばしょく)」これが、鯨と馬を使った四字熟語です。
意味や語源について、以下にて説明していきましょう。
四字熟語
こちらの意味ですが、よく飲み、よく食べることをさします。
鯨のように水をよく飲み(この場合はお酒を指しますが)、馬のようによく食べるところからこの熟語はできています。
鯨がよく水を飲むというのはわかるにしても、馬よりももっとよく食べる陸上生物はいそうですよね。
なぜ馬になったのでしょう。
詳細は分かっていません。
こちらは、「史記」に収められていて、この他にも、似たような四文字熟語に「暴飲暴食(ぼういんぼうしょく)」と「牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)」というのがあります。
暴飲暴食
こちらは、読んで字のごとく、むやみやたらと飲み食いをしてしまうことをいいます。
上記の鯨飲馬食は、どちらかというと能力に近い、やたらと食べ、やたらと飲むこと、という意味に対し、この暴飲暴食は、むやみにという単語が付け加えられているため、無理があったりすることをいいます。
飲みすぎてしまう、食べ過ぎてしまうといったときに使う用語です。
牛飲馬食
こちらは、鯨飲馬食と全く同じ意味です。
ただ、本当に大食いの人を大げさに言いたいのであれば、牛飲馬食よりも鯨飲馬食を使用した方がそのすごさが伝わりそうです。
まとめ
男性の場合は、よく食べる人も多いと思います。
その際には、よく聞く「暴飲暴食」ではなく、「あなたは(もしくは君は)鯨飲馬食だね。」なんてさらっと使ってみると博識だと思われますよ。
ただ、ご自身が忘年会やクリスマスなどの年末年始行事に「鯨飲馬食」にならないように気を付けましょう。
暴飲暴食は、決して体に良いものではありません。
また、体に負担もかかってしまうので、くれぐれも腹八分目くらいにとどめて健康を維持しましょう。